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2007年09月12日 09時00分更新

中小ショップもプレスリリースでマスコミ活用!

第30回 

取材後の校正作業と、めでたく新聞や雑誌に掲載されたあとのフォローが次へのステップ!

文● 朝日奈 ゆか/株式会社ユンブル 代表取締役

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雑誌の記事を校正するポイントとは?!

 前回で取材が終わりました。みなさんは雑誌が出るまでの間、「どんな記事になるのだろう…」とドキドキでしょうが、まだまだ気は抜けません。今回は、最後の仕事をお伝えしましょう。

 取材が終わると記者は、原稿とラフを書いて写真を選び、デザインにまわしてレイアウトができあがれば校正に取りかかる……と、具体的な記事の制作にうつります。校正とは、誤字脱字、文脈、文意、文のつながり(てにをは)など文章の見直しや、写真のトリミング、デザイン、色目などを確認、訂正する作業のことをいい、1回目の校正を「初校」と呼びます。

 雑誌の場合は、初校の時に、取材先にも校正を依頼する場合が多く、月刊誌なら取材を受けた日から10日~2週間程度で校正紙がFAXされてくるので、この時点で記事の確認ができます。隔週誌や週刊誌の場合はもっと短い期間になります。

 校正が届く時期について記者から説明がない場合は、「校正は見せていただけるのでしょうか? いつごろになりそうですか?」とさりげなくたずねておくとよいでしょう。雑誌の場合は、「ぜひ校正を拝見したい」と伝えましょう。

 雑誌の記事の校正にあたり、心得ておきたいことは以下の3点です。
 1. 記者が書いた記事の文意の訂正はしない。
 校正時に記者がいちばん困るのは、記者の文章を変えて自社の宣伝文句を書き込まれることです。これは採用されません。
 「宣伝したい」気持ちばかりで校正をすると、記者は、記事を宣伝に利用しようとしているな、と考えます。宣伝文句をうたいたい場合は、広告を出すのが筋。記事の場合、記者の文言に即して校正し、事実と違う記述のみを校正してください。

 2. ショップのURL、メールアドレス、電話番号、FAX番号、住所、商品名、料金、地図などの事実関係は責任をもって確認する。
 もっとも気をつけて校正するべきことは、あなたのショップの情報=事実の箇所です。「記者の書くことだから安心だ」と思ってはいけません。記者は連日、多くの取材に出かけ、ぼう大な量の原稿を書いています。電話番号やURLなど英数字が並んだ文字の脱字、料金がひと桁間違っていた、地図の通りがひとつ東にずれていた、などのミスは頻繁に発生しています。
 事実関係の確認は、取材先=あなたのショップ側で2名以上が確認にあたり、慎重を期してください。

 3. 確認記事が届いたらすぐに校正してすばやく記者に戻す。
 校正が届くと、「いつまでに戻してほしい」と日時指定があるので、必ず期日に間に合うように戻してください。記者は緻密なスケジュールで、余裕なく動いています。遅れた場合はあなた側の校正は反映されず、当然のように切り捨てられます。
 また、制作会社として活動している当社の経験では、校正が早く届いた取材先ほどていねいで間違いも少なく、われわれ編集サイドもゆっくりチェックできてその結果印象に残る、というデータがあります。「返事が早く来る」というのは、多忙なマスコミの人にとって、校正時だけでなく、どんな時でもありがたいものなのです。

 新聞の取材を受けた場合は、ここで要注意です! 雑誌と違って新聞記者は、取材先に原稿を事前に見せるということはまずしません。新聞記事はあなたのショップの宣伝をするのではなく、あくまで記者の視点から見た「報道」だからです。よって、新聞記者に「原稿を見せてください」という要請はタブーだということを覚えておいてください。

記事が世に出た。出版社から掲載誌も届いた。すぐにお礼状を送る!

 雑誌に掲載されたら、大量発行している雑誌ならばたいていは出版社が掲載誌を送ってくれます。そのタイミングですぐに、お礼状を書きましょう。取材してもらったうえに、雑誌まで送ってくれるのですから、当然のことですね。
 でもなぜか、事後のお礼を言わない人が多いのです。雑誌に掲載された喜びにはちきれて、お世話になった記者のことを忘れてしまうようですが、これはプロの仕事ではありません。いまどき、街で撮影されて「雑誌に載った!」とはしゃいでいる中高生でもお礼の連絡ぐらいはします。

 大仰な接待をするのではなく、さらりと、電話や手紙でお礼の気持ちを伝えてください。その際には、自社のことを話すのではなく、「お礼にこれからもあなたの雑誌を応援しています!」と、雑誌への興味を伝え、記者へのお礼だけを述べるのがさわやかな終わり方というものでしょう。

 俳優や芸人はテレビ出演を終えた後、必ず番組のプロデューサーたちに自分を起用してくれたことへのお礼状を送ります。著名な人ほど、自筆ではがきや手紙を書くといいます。芸能やプロスポーツの世界は事務所から厳しいマナー教育がなされますが、仕事後のあいさつこそが、次回につながると知っているからですね。

 ちなみに、お礼をメールですませてはいけません。このコラムで何度も言いましたが、活字系のマスコミの人は、メールを活用はしても、信用はしていません。メールでのあいさつは表層的に感じて流してしまいます。こういうとき、あとに残る手紙が生きてくるのです。

 記者側からすれば、事後に連絡があった人やショップのことは、あとあと記憶に残るものです。がんばってほしいなあ、と応援したくなり、次回の企画時に声をかけたり、気づけばお客さんになっていた例もあります。取材をきっかけに良質で素敵な取材先に出会えるのは、マスコミ側からしても、とてもありがたいことなのです。

 さらに、掲載された記事をショップの宣伝に活用してこそ、取材記事が生きてきます。掲載誌面をウェブサイトにアップしたり顧客にDMで伝えて同時にセールを行ったりと、読者と顧客の目を引くサービスへと展開していってください。

 これで一連のあなたショップの広報、パブリシティ活動は終了です。このとき、記者に次のプレスリリースを送る機会や再び話ができる関係ができていれば、あなたは今回のPRに成功したといえるでしょう。この体験はあなたのショップの宝ものとなり、明日からの活力源となることでしょう!

 次回のこのシリーズの最終回では、「アスキービジネスEC応援隊」の編集長に登場していただき、「上手なPRの方法」をおたずねします。お楽しみに!

著者プロフィール

名前 朝日奈 ゆか info_email_01[アットマーク]yumble.com
※著者に直接問い合わせをする際は、お名前、会社名、サイトURLなどを明記してください。
会社 株式会社ユンブル
サイト http://www.yumble.com/

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